『BOØWY VIDEO』(ボウイ・ビデオ)は、日本のロックバンドであるBOØWYのライブ・ビデオ。
1986年7月2日に東芝EMI (TOEMI VIDEO) よりVHSおよびベータマックスにてリリースされた。BOØWY初の映像作品であり、1986年5月1日高崎市文化会館(群馬県)でのライヴ(撮影の為に同日に2回ライヴが行われた)を収録したもの。一部イメージ映像やPVの素材を使っているが、基本的にはライヴ・ビデオである。監督は前嶋輝。発売日の7月2日はBOØWY初の武道館公演が行われた日であった。
同年7月23日にはレーザーディスクとして、2001年11月28日にはDVDとして再リリースされた。
録音
本作はシングル「わがままジュリエット」(1986年)のPV撮影と同時に企画され、レコーディングは1986年5月1日に高崎市文化会館にて行われた。
当日にメンバーは通常のライブ時より3時間程早い午後12時30分頃に会場入りした。撮影スタッフは当日の撮影のために徹夜で仕込みを行っており、2台のクレーンと5台のカメラやレコーディングのための様々な機材が準備された。メンバーは楽屋にも入らずステージに直行し、自身の立ち位置で照明やカメラのチェックなどを行った。ステージ衣裳は過去に沢田研二などを手掛けたデザイナーの早川タケジが担当しており、BOØWYのライブを見てファンとなった早川は限られた制作時間の中で3日間徹夜で作業を行い当日に間に合わせたという。
開演前のサウンドチェックは通常の倍以上の時間を用意した上で、かなりの注意を払って行われた。会場にはメンバーからの要請でドイツのハンザ・スタジオ所属のエンジニアであるマイケル・ツィマリングも来場していた。
構成
本作収録曲の内、「PROLOGUE」は同年にリリースされたライブ・アルバム『"GIGS" JUST A HERO TOUR 1986』(1986年)収録のものとは異なる観客の歓声が入っていないオリジナルテープが使用されており、ライブ・アルバム収録のものより短く編集されている。同ライヴ・アルバムは公演から1ヶ月以内に発売される異例のスピードリリースだったが、本作も公演から僅か2ヶ月でのリリースとなった。
ライブ本編の映像では、「わがままジュリエット」では大部分がPVの映像となっておりライブ映像は曲の終盤のみ収録されている他、「ミス・ミステリー・レディ」および「JUST A HERO」においても一部でイメージ映像が挿入されている。また、「わがままジュリエット」はライブ・アルバムと同音源となっている。
その他、「LIKE A CHILD」の演奏時に松井恒松はエレクトリックベースではなくDX7を使用している。
収録曲
全編曲: 布袋寅泰。
スタッフ・クレジット
BOØWY
- 氷室京介 - ボーカル
- 布袋寅泰 - ギター、コーラス
- 松井恒松 - ベース、キーボード、コーラス
- 高橋まこと - ドラムス、コーラス
スタッフ
- リサ・ハイダー - モデル
- 後藤由多加 - エグゼクティブ・プロデューサー
- あつみいさお - エグゼクティブ・プロデューサー
- 糟谷銑司(ユイ・ロック・プロジェクト) - プロデューサー
- 三保谷文彦(東芝EMI) - プロデューサー
- 津島秀明 (ARF) - プロデューサー
- 前嶋輝 - ディレクター
- スガタカシ - 写真撮影ディレクター
リリース履歴
脚注
参考文献
- 「ARENA37℃ SPECIAL vol.3 BOØWY」『ARENA37℃』2001年12月号増刊、音楽専科社、2001年12月4日、41頁、ISBN 9784872791686、雑誌01594-12。



