ソウル特別市都市鉄道公社(ソウルとくべつしとしてつどうこうしゃ)は、2017年5月30日まで、大韓民国ソウル特別市およびその付近の地下鉄路線のうち、5号線・6号線・7号線・8号線を保有・運営していた鉄道会社(公社)である。通称はソウル都市鉄道であるが、案内では5678ソウル都市鉄道という呼称が使われることが多い。かつては「Seoul Metro」という名称を使用していたこともあったが、地下鉄1〜4号線を運営するソウル特別市地下鉄公社が2005年10月27日にソウルメトロに改称してからは使用されなくなっている。
ソウル特別市内のほか、7号線と8号線には京畿道の城南市・議政府市・光明市・富川市と、仁川広域市にも駅がある。5号線を除いてソウル特別市の中心部を通らず、郊外鉄道の性格が強い。
運賃は全線で首都圏統合料金制が適用される。首都圏電鉄を参照。
現在は地下鉄1〜4号線を運営するソウルメトロと統合し「ソウル交通公社」となった。
路線
保有路線は全て標準軌(軌間1,435mm)、架空電車線方式(直流1,500V)による電気鉄道である。車両の規格も全路線共通で、20m級4扉車を使用している。
建設中の区間
- 8号線:牡丹駅 - 板橋駅間
- 2021年頃の開通を予定している。
- 8号線:別内駅 - 岩寺駅間
- 2022年頃の開通を予定している。
歴史
- 1990年
- 6月27日 - 5号線が着工。
- 12月28日 - 7号線が着工。
- 12月29日 - 8号線が着工。
- 1994年
- 1月8日 - 6号線が着工。
- 1月10日 - ソウル特別市都市鉄道公社設置条例交付。
- 1月29日 - ソウル特別市都市鉄道公社公社設立が認可される。
- 3月15日 - ソウル特別市都市鉄道公社創立。
- 1995年
- 11月15日 - 5号線、往十里駅 - 上一洞駅間が開業。
- 1996年
- 3月20日 - 5号線、傍花駅 - カチ山駅間が開業。
- 3月30日 - 5号線、江東駅 - 馬川駅間が開業。
- 8月12日 - 5号線、汝矣島駅 - カチ山駅間が開業。
- 10月11日 - 7号線、長岩駅 - 建大入口駅間が開業。
- 11月23日 - 8号線、蚕室駅 - 牡丹駅間が開業。
- 12月30日 - 5号線、汝矣島駅 - 往十里駅間が開業。5号線が全線開業。
- 1999年
- 7月2日 - 8号線、岩寺駅 - 蚕室駅間が開業。8号線が全線開業。
- 2000年
- 2月29日 - 7号線、新豊駅 - 温水駅間が開業。
- 8月1日 - 7号線、新豊駅 - 建大入口駅間が開業。7号線が全線開業。
- 8月7日 - 6号線、上月谷駅 - 峰火山駅間が開業。
- 12月15日 - 6号線、上月谷駅 - 鷹岩駅間が開業。しかし、梨泰院駅 - 薬水駅間の途中駅4駅は施工担当の建設会社の倒産により工期が遅れ、未開業。
- 2001年
- 3月9日 - 6号線、梨泰院駅 - 薬水駅間の途中駅4駅が開業。
- 2003年
- 8月28日 - 公社職制改編を実施。
- 2004年
- 3月18日 - 7号線の内装不燃材改造車両試乗式を実施。
- 4月19日 - 初の海外地下鉄の交換研修(台湾地下鉄)。
- 7月1日 - ソウル市大衆交通運賃体系改編・新交通カードシステムTマネーを導入。
- 2016年
- 6月30日 - 金浦都市鉄道運営事業者公募の優先交渉権を獲得。
- 2017年
- 5月31日 - ソウルメトロと統合し、ソウル交通公社発足。
保有車両
- 5000系電車(5号線)
- 6000系電車(6号線)
- 7000系電車(7号線)
- 8000系電車(8号線)
- SR000系電車(7号線)
脚注
関連項目
- 韓国の地下鉄
- 首都圏電鉄
- ソウル地下鉄
- ソウルメトロ(1号線 - 4号線)
- 広域電鉄 - 韓国鉄道公社
- 東京急行電鉄 - 2012年3月、鉄道事業に関する交流と協力を促進する基本合意書に調印。[1]
外部リンク
- 公式サイト(朝鮮語)
- ソウル地下鉄:ソウル市公式観光サイト



