アルギニン負荷試験(アルギニンふかしけん)とは、下垂体機能および膵臓内分泌機能を調べる検査のこと。
概説
アルギニンは、成長ホルモン(GH)、インスリン、グルカゴンの分泌を刺激する。人為的にアルギニンを投与し、負荷前後に成長ホルモン、インスリン、グルカゴン、血糖値、C-ペプチドを測定する。
下垂体からの成長ホルモン分泌不全(小人症)や、膵臓からのインスリン分泌予備能評価、インスリノーマの補助診断などに用いられる。
方法
早朝空腹時に塩化アルギニン製剤を体重1kg当り0.5g(最大30gまで)を静脈注射あるいは経口にて30分間で投与し、経時的に採血する。採血タイミングは、与終了直後(=30分)、60分、90分、120分である。
健常人ではインスリン、グルカゴンはアルギニン投与開始 5分と30分に二相性に分泌され、成長ホルモンは45~60分に7ng/mLを超える増加反応を示す。
- 高血糖クランプ、GLP-1負荷とアルギニン負荷を組み合わせ、詳細に膵内分泌動態を検査する手法も報告されている
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脚注




